技能のツボ(日刊工業新聞 2010年7月8日)に会員企業の睦加工株式会社殿が掲載されました。

会員企業:㈱睦化工殿の掲載記事

日刊工業新聞 2010年7月8日

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技能のツボ (日刊工業新聞 2010年7月8日)に会員企業の睦加工株式会社殿が掲載されました。
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射出成形  現性は管理技術が命

睦化工(東京都大田区、古川亮一社長、03・3758・2641)は、食品、化粧品のキャップや容器などに使われるプラスチック製品を射出成形で製造している。

射出成形では充てん不足(ショートショット)やバリ(過充てん)、ウェルドラインなどの成形不良が起こる。
初めて成形する製品については試行錯誤を重ねながら、樹脂・金属温度、射出速度などの最適値を求める。

だが、量産段階では「最適値が常に同じ色や形など品質を保ち続ける『再現性』を保証するものではないのが難点」(古川社長)という。
24時間体制で加工を続けるため、再現性の優劣が生産能力に直結してしまう。


「再現性は管理技術が命」とし、品質管理を徹底している。
具体的にはすべての成形機で2時間ごとに射出速度や加圧時間、型締め力などを確認、記帳。
最終的にはクリーンルームで色や異形・異物検査などを行う。
さらに成形機の中にもカメラを備え付け、ピンホールなどの異常を見つけるように工夫している。

「いち早く異常を見つけて無駄を極力なくし、迅速に対応するのがコツだ」という。

食品・化粧品関連の製品を扱うため、髪の毛一本にも気を配り、作業着の袖口やすそ口はバンドで締めるなどの対策を徹底している。
現在は工場の床を1日3回、粘着ローラーで清掃しており、「体毛は計2本付いたら多いくらいだ」と品質管理レベルの高さに自身を持つまでになっている。